先日開催された哲学カフェでは、「幸福とは何か」「ありのままとは何か」「結婚はなぜするのか」という3つのテーマについて、参加者たちが熱い議論を交わしました。この記事では、当日の議論の様子をレポートします。
カフェには、さまざまな年齢や職業の人たちが集まり、それぞれの経験や価値観を共有しました。議論は時に白熱し、予定時間を大幅に超えてしまいました。
幸福とは?
最初のテーマは「幸福とは何か」でした。
「最近、韓国語の勉強を始めたら、英語を勉強していた時よりも幸福を感じるんです。英語学習は他人と比較したり、何の役に立つかを考えていたんですが、韓国語学習は純粋に楽しいからやっています。」
「幸福は、自分にとって一番しっくりくる言葉に置き換えると良いと思います。私にとっての幸福は『ほっとする』です。」
「スパルタンレースという障害物レースに向けたトレーニングをしているのですが、成長するプロセスに幸福を感じます。過去の自分と比べ、成長を実感した時に幸福を感じます。」
「幸福は、自己と他者のバランスを取ることで得られるのではないでしょうか。」
「感情は身体反応を伴います。感情を言葉にすることで、身体反応を認識し、落ち着くことができると思います。」
みなさんと一緒に幸福とは何か、どうすれば幸福になれるのかについて議論しました。議論の中で、「幸福は、自分にとって一番しっくりくる言葉に置き換えると良い」という意見や、「幸福は、自己成長と密接に関係している」という意見が出ました。
議論の最後には、それぞれが最近幸福を感じた瞬間を共有しました。
- 温泉に入って「あー」って言ってる時
- 哲学カフェで語り合ってる時
- シャワーを浴びた時
- スパルタンレースのトレーニングが終わった時
- 風邪が治った時
- 人から心配された時
- 母親といる時
- 韓国語を勉強してる時
- ちょっとしたことで人に褒められた時
これらの具体例から、幸福は日常の些細な瞬間に宿っていることがわかります。
詳細は以下の記事にまとめています。
ありのままとは?
次のテーマは「ありのままとは何か」でした。
「映画『アナと雪の女王』の主題歌『Let It Go』の歌詞にある『ありのまま』って、どういう意味なんだろう?ありのままに生きたら、人を傷つけることもあるのではないか?」
「状況によって『ありのまま』の解釈は変わるのではないか?」
「『ありのまま』とは、無意識でいることではないか?何かを意識的に行っている時点で、それは『ありのまま』ではないのではないか?」
「『ありのまま』とは、自然体でいることではないか?例えば、今こうして話している時、私は特に何も考えずに思ったことを話している。これが今の私の『ありのまま』なのではないか?」
「感情は身体反応を伴う。感情を言葉にすることで、感情を認識し、落ち着くことができる。」
「夢は心理状態を映し出す鏡のようなものだと考えられます。」
「文人主義という言葉があります。人間は単一ではなく、その人が属するコミュニティの数だけ人が存在する、という考え方です。」
みなさんと「ありのまま」とは何か、どうすれば「ありのまま」でいられるのかについて議論しました。議論の中で、「『ありのまま』とは、無意識でいることではないか」という意見や、「『ありのまま』とは、全ての自分を認めることではないか」という意見が出ました。
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結婚はなぜするのか?
最後のテーマは「結婚はなぜするのか」でした。
「結婚の意味が分からない。ずっと一緒にいるってのは何となく未来描けてたとしても、どっかで別れるかもしれないじゃないですか。可能性も否定できなくて。シンプルに覚悟が持ててないんだろうなぐらいの感覚なんですけれども。」
「私も、お互い契約結んでない方が自由じゃないかとか、子供ができたらまた別の話だと思うんですけれども、子供できてない状態でなんで結婚するんだろうってすごい最近思うようになってて。」
「結婚は、お互いの人生を共にすることを約束する契約のようなものだと思います。」
「結婚は、2人が協力して生活を営む共同体のようなものだと思います。」
「結婚は、2人の愛を形にするものだと思います。」
「遺伝子を残したいっていうところだと思うんですよね。結婚っていうのは、2人で一緒に子供を育てるっていうことの約束を与えてるみたいなところだと思うんですよね。」
「日本の結婚制度が不完全なんじゃない?フランスとかだと事実婚みたいじゃないですか。そういう形だと自然と子供ができて結婚してたってなるかもしれない。」
参加者たちは、結婚の意味や動機、結婚のリスクとリターンなどについて議論しました。議論の中で、「結婚は契約である」「結婚は共同体である」「結婚は愛の形である」など、さまざまな意見が出ました。
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哲学カフェは、参加者同士が自由に意見を交換し、互いの考えを深めることができる貴重な場です。今後も定期的に開催していきますので、ぜひお気軽にご参加ください。