今回の哲学カフェでは、「怒り」「音律」「働きがい」という3つのテーマが取り上げられました。ここでは、特に最初のテーマである「怒り」に焦点を当て、テーマ設定の背景、問題提起、参加者の意見、そして怒りとの向き合い方について詳しく見ていきます。
テーマ1「怒り」について

「怒り」のテーマが設定された背景には、参加者の一人が仕事やプライベートで怒りの感情に悩まされているという個人的な体験がありました。その方は、仕事でいちゃもんや言いがかりをつけられることが多く、どのように対応すれば良いか困っていたそうです。また、優秀なマネージャーが全く怒ることがないことに疑問を感じ、どのように感情をコントロールしているのかを知りたいと考えていました。
「怒り」に対する問題提起:仕事やプライベートでの体験談
カフェの参加者からは、怒りに関する多様な体験談が共有されました。
- 仕事ができない人が多い。
- いちゃもんや言いがかりをつけてくる人が多く、対応に困っている。
- 上司が怒らないことによる弊害も感じている。例えば、仕事の現場で、見ていないのにチェックをするという「偽チェック」が行われたとしても、上司が怒らないと、そのことの重大性が伝わらないのではないか。
- 感情的に怒るのではなく、理論的に説明しても伝わらないことがある。感情から出てくる言葉でしか伝わらないこともあるのではないか。
- 昔は、大工や漁師などの世界では、口より先に手が出るような指導が当たり前だった。しかし、最近はハラスメントの問題もあり、怒ることが難しくなっている。
参加者からの意見
これらの体験談を受けて、参加者からは以下のような意見が出されました。
- 怒ることは体力が必要。
- 怒らない人は、他人に期待していないから怒らないのではないか。
- 他人をコントロールしようとしたり、他人にもっと変わってほしいと思ったりするとイライラする。
- 自分の意見を主張しないと、相手にいいようにされてしまう。
- 論理的に攻めてくる人には、同じように論理的に言い返す。
- 上司に「怒っても何も変わらないじゃないですか」と言われたことがある。
- 嫌なことがあっても、最終的にはなくなると知っているので、執着しない。
- 感情は、自分の向かっている方向が合っているか間違っているかを判断するバロメーターになる。
- 他人に怒るよりも、自分が**「やばい」**やつだと思われる方がマシ。
「怒り」とどう向き合うか:コントロールか、受容か
参加者たちは、怒りをコントロールすべきか、それとも受け入れるべきかという根本的な問いについて議論しました。
- ある参加者は、怒りの感情が出てきた瞬間に「デリート」すると語りました。座禅の呼吸と集中の感覚を通して、怒りの感情が湧き上がる体の感覚を捉え、宇宙的な視点で感情を切り替えることができると述べています。
- また、別の参加者は、怒りを紙に書き出すことで客観的に分析する方法を提案しました。
建設的な怒り方、怒りによる弊害
単に怒りを抑え込むのではなく、建設的に怒りを表現することの重要性も指摘されました。
- 感情的に怒るのではなく、理論的に説明しても伝わらないことがある。
- 時には感情を爆発させることも必要ではないか。
しかし、怒りによる弊害も認識されています。
- 怒ることは体力が必要。
- 怒りによって人間関係が悪化する可能性がある。
ハラスメントにならない感情表現
近年、ハラスメントの問題が深刻化しており、感情表現には注意が必要です。
- 昔は、大工や漁師などの世界では、口より先に手が出るような指導が当たり前だった。
- 最近はハラスメントの問題もあり、怒ることが難しくなっている。
怒りの根本原因を探る
怒りの感情に振り回されないためには、根本原因を探ることが重要です。
- 他人をコントロールしようとしたり、他人にもっと変わってほしいと思ったりするとイライラする。
- 自分の意見を主張しないと、相手にいいようにされてしまう。
怒りを鎮めるテクニック:座禅、瞑想、書き出し
哲学カフェでは、怒りを鎮めるための様々なテクニックが提案されました。
- 座禅
- 瞑想
- 紙に書き出す
これらのテクニックは、自分自身と向き合い、感情を客観的に見つめるために役立ちます。
テーマ2「音律」に関する都市伝説

議論は、19世紀後半に音律の方式が大きく変えられたという都市伝説から始まりました。この変更は、人々をコントロールするために行われたという陰謀論的な側面も含まれています。
音律、周波数、波動とは何か?
議論の中で、波動や電磁波といった概念が登場しました。自然界では左回りのものが多く、それが波動や電磁波と関係しているという話も出ました。
純正律と平均律:それぞれの特徴
純正律と平均律という2つの音律方式が取り上げられ、それぞれの特徴が議論されました。
- 純正律:特定の音を基準にして、協和音(共鳴)が最も美しく響くように作られた音律です。しかし、純正律は音程が不安定で、転調が難しいという欠点があります。
- 平均律:1オクターブを均等に12分割した音律で、転調が容易で、様々な調の音楽を演奏できます。現代の音楽で一般的に使用されています。
クラシックのコンサートでは、純正律で調律されたパイプオルガンが使用されることがあります。海外のオルガニストは、コンサートを純正律で行うことを求めることがあるそうです。純正律での調律は非常に難しく、気温や湿度にも影響されるため、専門の職人による調整が必要です。
音律はどのように感情をコントロールするのか?
アメリカ軍の友人の話として、陸軍のヘルメットに波動が出る音が仕込まれており、それを脳に当てることで感情をコントロールしているという情報が共有されました。具体的には、恐怖心をなくしたり、身体能力を上げたりする効果があるそうです。兵士ごとにヘルメットを調整している可能性も示唆されました。
音楽が集中力に与える影響
参加者から、モーツァルトの音楽を聴くと集中力が高まるという意見が出ました。ADHDの人は、激しいロックを聴くと集中できるという論文もあるそうです。音を感じる期間と光を感じる期間が混ざっているという説も紹介されました。
個人の波動と音の相性
パーソナルカラーのように、個人の波動に合った音があるという話が出ました。
音と体:鍛錬による精神への影響
武道を行うことで、座禅と同様の精神への効果が期待できるという意見が出ました。肉体的な痛みに強くなると、メンタルも強くなるという関連性も議論されました。
座禅と宇宙の波動
座禅をしていると、脳の波動が宇宙と連携するような感覚になるという体験談が語られました。地球も波動を出しており、宇宙と波動を合わせることで、幽体離脱のような感覚が得られるという話も出ました。
テーマ3「働きがい」

お金、自己成長、人間関係…参加者の様々な価値観
「働きがい」の定義は人それぞれであり、参加者からはお金、自己成長、人間関係など、様々な価値観が挙げられました。
- お金:生活を支える基盤であり、経済的な安定は重要な要素です。
- 自己成長:仕事を通して新しいスキルを習得したり、自己実現を達成したりすることは、やりがいに繋がります。
- 人間関係:同僚や上司との良好なコミュニケーションや協力関係は、働きやすい環境を作る上で不可欠です。
- 仕事内容:自分の興味や得意分野を活かせる仕事は、モチベーションを高め、生産性を向上させます。
組織に属する?独立する?働き方の選択肢
働き方の選択肢は、大きく分けて組織に属するか、独立して働くかの2つがあります。
- 組織に属する:安定した収入や福利厚生が期待できる一方、人間関係の制約や自由度の低さがデメリットとなります。
- 独立する:自由な働き方や高い収入が期待できる一方、収入が不安定で、自己責任が伴うというデメリットがあります。
どちらの働き方を選ぶかは、個人の価値観やライフスタイルによって異なります。
自律的に学ぶ姿勢の重要性
変化の激しい現代社会においては、自律的に学ぶ姿勢が不可欠です。
- 新しい知識やスキルを継続的に習得することで、市場価値を高めることができます。
- 問題解決能力や思考力を向上させることで、仕事の質を高めることができます。
- 自分に合った学習方法を見つけることで、効率的に知識を習得することができます。
仕事へのモチベーション維持について
仕事へのモチベーションを維持することは、生産性を高める上で重要です。
- 目標を明確に設定し、達成感を味わうことで、モチベーションを維持することができます。
- 仕事の意義や目的を理解することで、モチベーションを高めることができます。
- 自分に合った働き方や職場環境を選択することで、ストレスを軽減し、モチベーションを維持することができます。
大手企業と中小企業、それぞれのメリット・デメリット
大手企業と中小企業では、働きがいやキャリアパスが異なる場合があります。
- 大手企業:ネームバリューや充実した研修制度が魅力ですが、組織の規模が大きく、個人の裁量が小さい場合があります。
- 中小企業:個人の裁量が大きく、様々な業務に携わる機会が多いですが、経営基盤が不安定な場合や、福利厚生が充実していない場合があります。
人生100年時代の戦略
人生100年時代においては、長期的なキャリアプランを設計することが重要です。
- スキルアップやキャリアチェンジに積極的に挑戦することで、常に市場価値の高い人材でいることができます。
- 健康に留意し、心身ともに充実した生活を送ることで、長く働くことができます。
- 経済的な安定を確保するために、資産形成や投資についても検討する必要があります。
仕事は人生の一部であり、自分にとって本当に大切なものは何かを見極めることが重要です。お金だけでなく、やりがいや人間関係、自己成長など、様々な要素を考慮し、自分らしい働き方を実現することが、人生100年時代を幸福に生きるための戦略となります。
哲学カフェの開催報告のブログのまとめと読者へのメッセージ案を以下に示します。
まとめ:哲学カフェを通じて得られたもの
今回の哲学カフェでは、アンガーマネジメント、音律、そして働きがいという3つのテーマについて、参加者それぞれの価値観や経験を共有し、議論を深めました。
- アンガーマネジメントでは、怒りという感情との向き合い方について、感情をコントロールすることの是非や、怒りを表現することの重要性など、多様な意見が出ました。
- 音律については、純正律と平均律の違いや、音が感情や集中力に与える影響について議論しました。音と体の関係や、座禅と宇宙の波動との繋がりなど、スピリチュアルな側面にも触れました。
- 働きがいをテーマにした議論では、お金、自己成長、人間関係など、仕事に求める価値観は人それぞれであることが明確になりました。組織に属するか、独立して働くかという働き方の選択肢についても議論し、自律的に学ぶ姿勢の重要性や、仕事へのモチベーションの維持方法などについて意見を交換しました。
これらの議論を通じて、参加者それぞれが自分らしい生き方や働き方について再考する機会を得ることができました。
さいごに
今回の哲学カフェの報告を読んでいただき、ありがとうございます。この記事が、読者の皆様がご自身の価値観や生き方について考えるきっかけになれば幸いです。
人生には様々な選択肢があり、正解は一つではありません。自分にとって本当に大切なものは何かを見極め、自分らしい生き方を実現することが、幸福な人生を送るための鍵となります。
この記事が、読者の皆様が自分らしい生き方を見つけるための一助となれば幸いです。